資産1,000万円までの最短ロードマップ

資産1,000万円までの最短ロードマップ

目次

Ⅰ.資産1,000万円を目指す意義

Ⅱ.前提

Ⅲ.最短で資産1,000万円を目指すロードマップ

Ⅳ.最短で資産1,000万円を目指すために実施すべきこと

Ⅴ.最短で資産1,000万円を目指すうえでの重要なポイント

Ⅵ.まとめ

Ⅰ.資産1,000万円を目指す意義

 資産1,000万円と聞いてどのように感じるでしょうか。ある方にとっては、人生の一つの目標であるかもしれないですし、ある方にとっては、人生の通過点でしかないかもしれないですし、いやそもそもそんなの無理!と考えている方もいるかもしれません。

 ただ、2019年のいわゆる「老後2,000万円問題」、老後の生活には2,000万円必要だということが話題になったことが記憶に新しい近年では、「まずは1,000万円!」と考える方も多いと思います。

 資産1,000万円を目指す意義は、結論人それぞれで、皆様の中にしか答えはありません。ですが、上記の老後2,000万円問題もありますし、お金が原因で将来に不安を感じている方も多いと思いましたので、20代中盤で達成できた私の経験をもとに、資産1,000万円を目指すロードマップをお伝えし、皆さんの今後の人生設計にお役立ちできればと思い、記事にすることにしました。少しでもご参考になれば幸いです。

Ⅱ.前提

 資産1,000万円までのロードマップと言っても、この記事を読んでくださっている皆様の現状の立ち位置は十人十色です。そこでボリュームゾーンであるであろう以下の前提で進めて参ります。

・大卒社会人サラリーマン、独身

・現在年収300万円、資産50万円

・毎年36万円(月3万円)給与所得増加

・副業、兼業等はしない

以上、非常にざっくりした前提ですが、基本的に実施すべきことはどんな現状の方でも変わりません。達成するまでのスピードに差は出てくるものの、その方にとっての最短のロードマップをお伝えします。

Ⅲ.最短で資産1,000万円を目指すロードマップ

図Ⅰ

 結論、やるべきことを実施してから7年目の途中で資産1,000万円に到達します。各年の詳細シミュレーション数値は以下の表です。

表Ⅰ

Ⅳ.最短で資産1,000万円を目指すために実施すべきこと

 以上のシミュレーション通りに達成すべきために実施することは、①徹底した資金管理②本業で成果(⇒給与増加)③資産運用による資産増加の3つです。この①~③は資産1,000万円を目指す上で重要な順番に並べています。つまり、資金管理が最も重要で、続いて目の前の仕事で成果を出すこと、そして最後に資産の運用の順に力を入れるべきだということです。以前から私の記事では、資産運用について言及することが多かったので、意外に感じられるかもしれませんが、私自身もこの順で勉強にも力を入れてきました。

表Ⅱ

 まず①の徹底した資金管理を最も重要だと考えている理由は、確実に成果が出るからです。まずは着実に自分の資産を積み上げることが最も優先順位としては高くなります。なぜなら、資産があれば、仕事のスキルアップに投資できたり、資産運用においてよりレバレッジが効くからです。

 具体的に表Ⅰでシミュレーションしているのは、1年目は、年収300万円で手取りが約200万円(給与所得控除後)、月々約17万円ある中で、2万円貯蓄、5万円投資に回します。2年目以降は、年収が36万円ずつUPし、月々手取り2万円ずつUPした状態で、2万円貯蓄、UPした2万円は全て投資に回します(表Ⅰの2年目以降 投資金額/月が2万円ずつ増えている)。単純なシミュレーションですが、この数値から最も重要な示唆が得られます。それは、年収がアップしても生活水準を上げないということです。

 これがこの記事の中で最も伝えたい重要なことですし、実際に私よりも年収が高い方でも全然資産が貯まっていない方の原因は、年収が増えたらそれと同時に生活水準をあげてしまっているからです。よく耳にするのが、ボーナスが出たら、「ご褒美としてブランド品でも買おう!」という声です。そして、私自身偉そうなことは言えず、実際にこのようなことをしてしまった経験があるからです。もちろん、全く自分のため、そして人のためにお金を使わずに切り詰める必要はありませんし、資産を貯める目的は「人生を豊かにする」ためですから、買い物などによって、自分の人生が豊かになる、仕事が頑張れると思えるようになるのであれば、多少は良いと思います。ただ覚えて頂きたいのは、それを行えば行うほど、資産1,000万円への道は遠のくことを理解すること、そして、年収が増えた分だけ生活水準を上げていたら、一生資産1,000万円には到達しないということです。私が早期に到達できたのは、ここに早く気が付くことができたからです。

 シミュレーション通りの生活をするためには、月々10万円で7年ほど生活しないといけなく、非常に困難ですし、多くの方が途中で挫折します。そのため、強制力を働かせる仕組みが必要です。その仕組みについては、また別の記事で解説していきますが、資金管理、つまり、自分が立てた計画・ルールの範囲内で資金を使って生活していくことが最も重要で難しいということを覚えておいて下さい。

 続いて②の仕事ですが、サラリーマンとして働き、ほぼ確実に毎月決まった給与を頂くわけですから、その毎月の給与を上がったら、安定的かつスピーディに資産が積み上がります。仕事で成果を出すことで増えた給与を運用に回すことで、よりレバレッジが効き、資産1,000万円までのスピードが加速していきます。もちろん、頑張ったからと言って確実に給与が上がるわけではありませんが、中長期的にビジネスセンスを磨く上でも、やはり目の前の仕事を頑張ることが資産1,000万円への近道であると言えます。

 そして最後③の資産運用ですが、他の記事でも解説している通り、お金は置いているだけでは、額面通りにしかなりません。シミュレーションでは、毎年5%の運用を前提においていますが、実際にご経験をされている方であれば、年利5%は難しくない現実的な運用成果だと思います。実際に2011年~2020年の10年間の騰落率は約264%(2.64倍)になっています(https://indexes.nikkei.co.jp/の年次ヒストリカルデータより 2020年終値/2011年始値にて試算)。

※投資を行う場合は自己責任でお願いします。

表Ⅲ https://indexes.nikkei.co.jp/ 年次ヒストリカルデータより引用

Ⅴ.最短で資産1,000万円を目指すうえでの重要なポイント

 資産1,000万円を目指す上で3つの実施すべきことは①徹底した資金管理②本業で成果(⇒給与増加)③資産運用による資産増加です。今回は”最短で”資産1,000万円を達成するロードマップというテーマで記事を書いていますが、もう少しゆっくりで良いから、無理のない範囲で実施していこうということでも全然問題ありません。この3つを実施しないといけないんだということを理解し、少しずつ実践することが非常に重要です。

 実際に、この記事を読む前と呼んで頂いた後で考えるべき論点が変わっていると思います。

表Ⅳ 論点のビフォーアフター

 何かを成し遂げるためには、論点を明確にすることが重要です。なぜなら、そうしないと行動に移せないからです。この記事で漠然と1,000万円貯めるにはどうすれば良いかなと考えることがあったかもしれませんが、読んだ後は表のように解くべき問いが細分化され明確になったと思います。コンサルタントとして言わせて頂くと、読む前の1,000万円貯めるにはどうすれば良いかというのは、解くべき問いになっていないのでもはや論点とも言えませんが。笑

 以上の論点も、あくまでシミュレーションする上で置いた前提に則った論点ですので、一人一人違います。この記事を読んで自分なりの人生の論点(=人生豊かになるために解くべき問い)を見つけ、行動の一歩を進めて頂けたら嬉しいです。

Ⅵ.まとめ

・資産1,000万円を目指す上で3つの実施すべきことは①徹底した資金管理②本業で成果(⇒給与増加)③資産運用による資産増加

・特に①の資金管理において、年収が上がった分だけ生活水準を上げるのはNG

・自分自身が人生を豊かにするための論点を見つけ行動に移すことが大事

 Life is Good 人生を今より豊かにしましょう