安倍政権交代でどう変わる!?

安倍政権交代でどう変わる!?

目次
Ⅰ 安倍首相辞任で日本経済はどう変わる?
Ⅱ ポスト安倍有力候補の菅義偉氏とは?
Ⅲ 私たちへの影響は?
Ⅳ 私たちがとるべき行動は?

はじめに

 2020年8月28日、安倍晋三首相が辞任を発表しました。2012年12月26日の第二次安倍政権発足後、7年以上政権を担い、通称「アベノミクス」と呼ばれる一連の経済政策を実施し、10,000円台だった日経平均株価を2018年10月には24,270円まで押し上げました。

 あらゆる場面で経済を優先してきたイメージのある安倍首相の辞任ということもあり、8月28日に辞任の報道が流れると、日経平均株価は一時600円以上値下がりしました。

 それでは、安倍首相が辞任することが決まった今後、日本経済はどうなるのか?について考察したいと思います。もちろん、経済的な観点から、消費者の立場として発信していくものですので、政治批判をするつもりもないです。また、当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100%ご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。

Ⅰ.安倍首相辞任で日本経済はどうなる?

 安倍首相辞任で日本経済がどうなるかは、結論として、誰が次の政権を担うかによって変わってきます。そこで、ポスト安倍の有力候補とされる菅官房長官が首相に就任した場合、どのように変わるのかを考えていきます。

Ⅱ.ポスト安倍有力候補の菅義偉氏とは?

 菅義偉氏は、1973年、法政大学を卒業し、建電設備株式会社に入社しています。1975年、衆議院議員小此木彦三郎の秘書となります。以後11年にわたり秘書を務め、1983年、小此木の通商産業大臣就任に伴い大臣秘書官を務めています。
1987年、神奈川県の横浜市会議員選挙に西区選挙区から出馬し、初当選。その後市議を2期務めました。
 

 その後、総務副大臣(第3次小泉改造内閣)、総務大臣(第7代)、内閣府特命担当大臣(地方分権改革)、郵政民営化担当大臣(第3代)、自民党幹事長代行(第2代)などを歴任しています。令和おじさんの愛称で、若者からも親しみを感じてもらっている印象なので、最初の支持率は高めでスタートすると思います。これは株価材料としてはプラスと捉えてよいです。

 ただ、本質的に重要なことはどんな経験があり、どんな政策を優先して進めていくかです。その点について菅氏が政策を進めていく上で公言しているのが、「自助・共助・公助、そして絆~地方から活力あふれる日本に!~」です。(個人ブログ すが義偉の「意志あれば道あり」 より)

ブログ内でも述べている具体的な政策が、
①国難の新型コロナ危機を克服
②縦割りの打破無くして日本再生なし
③雇用を確保、暮らしを守る
④活力ある地方を創る
⑤少子化に対処し安心の社会保障を
⑥国益を守る外交・危機管理
です。具体論が交わされないと何とも言えない部分がありますが、私たちの暮らしにどんな影響があるのか考えていきましょう。

Ⅲ.私たちの暮らしへの影響は?

 このブログでは、得する情報を発信していくのが目的なので、金融・経済・投資などの観点で見ていきます。その観点において、結論から言うと、日本はますます貧しくなるかなと思います。ぱっと見た感じ、弱い人に手を差し伸べすぎな「日本人が好みそうな政策」です。


 弱い人に手を差し伸べることの何が悪いんだと言われてしまうかもしれないですが、差し伸べすぎな点が問題です。もちろん、コロナ禍で、直近はその対応が必要であり、その期間のみの政策だとしたら、まだ良いのですが、政権を担う間はこの方針であると、世界から見たときに魅力のない国に映ります。

 コロナ禍でやばくなった日本において、守りの政策に見えて、成長しようというバイタリティーは感じない印象です。ひとまず約1年の任期ということですので、その限りでの政策発表ということかもしれませんが、上記が現時点(2020年9月13日時点)での所感となります。

Ⅳ.私たちがとるべき行動は?

 読んで頂いている方は、少なくとも少しは人生においてお金の不安を抱えているという前提で、とるべき行動をお伝えします。それは、安くて良いものを選んで消費し、着実に資産を増やすということです。そんなことはできたらやっている、今でもやっているという声があると思います。


 もっと詳細に言えば、自らの消費行動を厳密に精査し、自ら資産を増やす力をつけなければいけません。それができなければ、何があっても食べてはいけるが、本当に満足する生活はできない状態になります。なぜなら、菅氏の(今までもそうだが)政策が貧も富も減らす構造だからです。これが良い悪いという話ではなく、政治でそのような意思決定がされるのであれば、その土壌で、いかに豊かに幸せに生活するかを考えるべきだということで、その方法がお伝えしたことです。


 具体的なスキルはまた別で発信していきますが、最後に投資行動としてとるべき行動を述べたいと思います。それは、「短期で小さな利益を積み上げましょう」ということです。菅氏が首相に就任した場合には、高い支持率により、日経平均株価は上昇するかもしれません。しかし、長期的な上昇トレンドに乗っかることは考えにくいです。なぜなら、そのようになる経済政策ではないからです。一方で大きく下がった時には、戻ってくる可能性が高いので、しっかりと拾っておけば良いと思います。


 投資において重要なことは、先を予測して行動をとっておくことではなく、先を予測してとるべき行動を準備しておくことです。要するに、株が上がると思うから、今のうちに買っておこうではなく、株が上がったらこうしよう、下がったらこうしようと準備しておくことです。

 今回でいうと、「菅氏が就任することで、ガンガン日本を成長させるような政策ではないな(事実)。そうであれば、大きな利益は見込め無さそうだな(予測)。株価は上がるか下がるかわからないけど、上がったとしても一過性だと思うから、今持っている株は5%利益が出たら利益確保しよう。

 一方で下がったとしても政策自体は支持されているから(これはその時支持されていれば)、ずっと下がっているということはかんがえにくいから、底をつけて反転したら、少し買い増そう。という具合です。投資戦略については、また別で発信していきます。

まとめ

・ 安倍首相が辞任して経済がどうなるかは次の首相次第
・ ポスト安倍有力候補の菅氏の政策は、「自助・共助・公助、そして絆~地方から活力あふれる日本に!~」
・ 菅氏就任で今困っている人に救いの手が差し伸べられ、支持率は上がるが、日本はますます貧しくなる
・ 自らの消費行動を厳密に精査し、自ら資産を増やす力をつけるべき

 Life is Good 人生を今より豊かにしましょう